書籍詳細

 コンサルティングセオリー

コンサルタントはこうやっている! 第一線で活躍するコンサルタントが明かす50のセオリー

コンサルティングセオリー

私は13年前34才でサラリーマンをやめ、コンサルタントとして独立しました。見よう見まねでコンサルティングを続けていくうちに、コンサルティングには「こういうケースではこうアドバイスするのが普通」というセオリーのようなものがあることに気づきました。私の13年間のコンサルティングは、そのセオリーを見つけるためにあったといっても過言ではないと思っています。そして今考えれば、13年前の私はまずこのセオリーを学ぶべきだったと感じています。 本書は13年前の私のように、コンサルタントとしての基本的なセオリーを短期間に知り、それを活かし、自分なりのプロのコンサルティングスタイルを作っていきたい人を第1の対象としています。

<中略>

本書のセオリーの適用範囲は経営コンサルティングだけではなく、さまざまな局面で活用することができます。「社長室などの戦略スタッフが経営者に戦略を提案する」、「マネジャーがメンバーを指導する」、「セールスマンが顧客をコンサルティングする」、「人事部が組織を考える」「フランチャイズのスーパーバイザーが加盟店のオーナーを指導する」「メーカーが仕入先とネットワークを構築する」「チェーンストアが新規店舗を出店する」そして「経営者がコンサルティングを受けたいが、良いコンサルタントが見つからず、自分で考えるしかない」………。いってみればビジネスマンが「ビジネスを考える」というすべての局面で本セオリーは活用することができるといえます。

―『まえがき』より―

目次

  • 序章:コンサルティングセオリーとは
    • プロの要素は PTA
    • 経営コンサルタントの PTA
    • 知識+経験+ノウハウ=セオリー
    • 本書をコンサルタントとして使う
    • セオリーの構成
    • セオリーの使い方
  • 第1章:経営戦略編
    • セオリー1:戦略立案には経営塾、マネジャー塾を使う
    • セオリー2:塾では知識、ノウハウ、経験を体系的に学習させる
    • セオリー3:SWOT 分析は戦略ツールではなくディスカッションツール
    • セオリー4:ケーススタディでは失敗要因を、ベンチマーキングでは成功要因を
    • セオリー5:ポテンシャル評価で経営者・マネジャーを抜擢する
    • セオリー6:経営戦略はマトリクス組織で
    • セオリー7:経営分析はポジショニングマップで表す
    • セオリー8:株式公開は意味・目的・公開後の3フェーズで考える
    • セオリー9:後継者はジュニア⇒内部⇒外部の順で考える
  • 第2章:起業編
    • セオリー10:企業内起業はカンパニー制で
    • セオリー11:カンパニーは起業条件をつくり、全社員から募集する
    • セオリー12:ネットビジネスの起業は割り算経営パラダイムで
    • セオリー13:e マーケットプレイスは勉強会から始める
    • セオリー14:フランチャイズシステムは導入期と成長期に分ける
  • 第3章:組織編
    • セオリー15:組織コンサルティングは業務中心アプローチで
    • セオリー16:中小企業の組織は階層的にし、兼任でしのぐ
    • セオリー17:キャリアステップで従業員に夢を与える
    • セオリー18:人事評価は本人・上司との話し合い
    • セオリー19:給与体系は「公平」と「わかりやすさ」
    • セオリー20:教育は仕事であり、人事評価が必要
    • セオリー21:セミナーはクライアント開拓プロモーションと考える
  • 第4章:マーケティング編
    • セオリー22:マーケティング戦略は製品・市場マトリクスで考える
    • セオリー23:顔の見えるマーケティングは KEEP と GET に分ける
    • セオリー24:顔の見えないマーケティングではポテンシャルパイを考える
    • セオリー25:セールスを提案型にする
    • セオリー26:中間業者は3つの業態で考える
    • セオリー27:品揃え戦略は図示して決める
    • セオリー28:出店コンサルティングは来店客数の予想がベース
    • セオリー29:インターネットプロモーションの基本はニュートラル広場
    • セオリー30:BtoC では物流・決済・知的財産権がポイント
  • 第5章:生産・サービス・物流編
    • セオリー31:需要予測は当たらなくてもやる
    • セオリー32:品質向上は品質確保と品質保証に分けて考える
    • セオリー33:作業改善は PDS で
    • セオリー34:オペレーションは LSP で合理化する
    • セオリー35:ABC計算はアバウトから始める
    • セオリー36:システムを統合して在庫削減する
    • セオリー37:物流支援システムは間接効果を考える
  • 第6章:IT編
    • セオリー38:IT ベンダーから IT パートナーへ
    • セオリー39:IT コストは予算化する
    • セオリー40:システムは基幹系、情報系、ネットワーク系に分ける
    • セオリー41:情報系システムはデータ指向アプローチで
    • セオリー42:インターネットには3つの意味がある
    • セオリー43:IT 組織は CIO と委員会
  • 第7章:財務編
    • セオリー44:収益性分析でコンサルティングポイントを見つける
    • セオリー45:安全性分析は健康診断
    • セオリー46:予想キャッシュフローで投資の妥当性を評価する
    • セオリー47:予算とはトップダウン目標とボトムアップ目標を一致させること
    • セオリー48:ユニット会計では粗利対固定費を目標にする
    • セオリー49:ユニット別貸借対照表からユニット別長期経営計画をつくる
    • セオリー50:経理部を集計・分析・現金の3つに分ける

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概要

コンサルティングセオリー
初 版 :2003年3月
発行所:同友館
価 格 :1,800円+税