書籍詳細

 ビジネスリーダーのセオリー

ビジネスリーダーの仕事はどうあるべきか? 中堅ビジネスマン必見!実践的な50のセオリー

ビジネスリーダーのセオリー

高給料の職業でありながらリーダーの仕事やその理論が注目されないのは不思議といえば不思議です。リーダーという仕事の理論・やり方がないので、初めてリーダーになった人たちは何をやっていいかわからず、つい今までどおり得意な現場の仕事をやってしまいます。こんなことをやっていると現場の仕事が大きく変化している現代では、高給取りのリーダーからリストラしようということになってしまいます。
リーダーはリーダーという仕事にプライドを持つべきです。そしてそのプライドを支える理論的バックボーンが必要です。これが本書の目的であり、本書のタイトル「ビジネスリーダーのセオリー」(理論という意味)です。
私は企業に勤務し、リーダーを経験し、退職後小なりとはいえ会社を経営しています。そして弊社の最近の主力テーマはビジネスリーダーの育成です。本書は弊社で10年にわたる「リーダー育成」という仕事を通して得たナレッジをまとめたものであり、決して机上の空論ではありません。1つ1つのことがいくつかの企業で実践され、失敗し、手直しし、試行錯誤をくり返してきたものであり、これらの体系化、理論化です。

本書はビジネスリーダーを第1の読者対象としており、彼らにリーダーとは何かを考える時間を作ってもらうためのものです。第2はリーダー予備軍の人たちです。リーダーになる前にリーダーとは何かを知り、なるための心構えを知り、準備運動をしておくためのものです。第3はビジネスリーダーをリードする経営者の方たちです。ビジネスリーダーの基本といえるリーダー学を学び、自社のリーダーという仕事をきちんと理論化するのは経営者の仕事だと思います。第4はリーダーを育てることを仕事としている人事部、教育ベンダー、コンサルタントの方たちです。リーダー育成にも他の職務と同様に理論的バックボーンが必要です。

―『まえがき』より―

目次

  • 序章:ビジネスリーダーとは
    • 企業の階層性
    • リーダー層はリードする
    • 意見の優先度が秩序
    • リーダーはプレイヤーにサービスする
    • リーダー学を考える
    • セオリーの構成
    • セオリーの使い方
  • 第1章:リーダーという仕事
    • セオリー1:トッププレイヤーがリーダーになる
    • セオリー2:やり方、ムード、評価がリーダーの3要素
    • セオリー3:リーダーの仕事は戦略をやり方に変えること
    • セオリー4:動機づけでなくムードを維持する
    • セオリー5:安定期、再構築期に真のリーダーの役割がある
  • 第2章:マネジメント
    • セオリー6:マネジメント= PDS
    • セオリー7:権限・責任・説明義務=P・D・S
    • セオリー8:期間計画とテーマ計画を分けて考える
    • セオリー9:予算には利益目標と売上目標の2つのタイプがある
    • セオリー10:テーマ計画では DO と SEE を計画する
    • セオリー11:期間計画ではリーダーは例外処理を行う
    • セオリー12:テーマ計画では「関係者の協力」と「水平展開」が問題となる
    • セオリー13:SEE は PLAN と DO の差異分析
    • セオリー14:PLAN はすべて SEE する
    • セオリー15:別のリーダーが見てもわかるように SEE する
  • 第3章:能力開発
    • セオリー16:能力マップを作って、能力アップのテーマを考える
    • セオリー17:問題解決力アップはやり方を知ること
    • セオリー18:創造性とは「楽しい」か
    • セオリー19:決断力とは「選定理由を説明する」力
    • セオリー20:集中力=スケジューリング
    • セオリー21:論理性とはマネジメントをシステマチックにやる力
    • セオリー22:コミュニケーションでは何が困難かを知る
    • セオリー23:表現力とは正確に伝える力
  • 第4章:問題解決
    • セオリー24:仕事をシステム化して問題を解決する
    • セオリー25:仕事を標準化して能力を上げる
    • セオリー26:コンピュータを使って問題を解決する
    • セオリー27:データを共有化して問題を解決する
    • セオリー28:トラブルの真の原因はわからない
    • セオリー29:残されたリスクを上司へ報告する
  • 第5章:コミュニケーション
    • セオリー30:教育はやり方・ムードの設計と評価
    • セオリー31:他グループとのコミュニケーションには e メールを使う
    • セオリー32:インタビューもやり方、ムード、評価
    • セオリー33:プレゼンテーションの評価基準は正確性
    • セオリー34: e メールでコミュニケーションの生産性を上げる
  • 第6章:メンバー評価
    • セオリー35:メンバー評価の第1目的は給与分配
    • セオリー36:業績は能力と顕在度
    • セオリー37:メンバー評価もやり方、ムード、評価
    • セオリー38:メンバー評価のやり方は「ものさし」と「評価方法」
    • セオリー39:公平、明確、公開がメンバー評価のムードアップ
  • 第7章:リーダーに必要な知識
    • セオリー40:経営資源と経営フローを理解する
    • セオリー41:投資は「効果が測れるか」で分ける
    • セオリー42:利益は資産価値アップと考える
    • セオリー43:リーダー同士のコミュニケーションのためにプロジェクトを作る
    • セオリー44:マーケティングはリーダーの MUST 知識
    • セオリー45:情報システムのニーズを伝えるのはリーダーの仕事
  • 第8章:リーダーへの道
    • セオリー46:リーダーはリーダーという仕事をする人
    • セオリー47:キャリアプランはマーケットニーズを考える
    • セオリー48:マーケットとのギャップは新聞・雑誌でつかむ
    • セオリー49:資格試験は過去問題を解く
    • セオリー50:リーダーは次期経営者

 この本の中身をPDFでご覧いただけます。

概要

ビジネスリーダーのセオリー
初 版 :2003年7月
発行所:同友館
価 格 :1,800円+税